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らばQの、工業製品に対する言及について

らばQ : ソフトウェアの欠陥はなぜ無くならないのかより。
このなかの、工業製品に対する言及について。

通常、工業製品というのは1度完成したらそれで終りです。あとはひたすら生産するだけです。


「ひたすら生産するだけ」というが、例えば乗用車なら、それは工場内での物流計画・生産ラインの構築・資材の手配と納期の調整と空間の確保・商品のPR展開・各地ディーラーへの資料の配布とメンテの教育etc…という話になる。
大量生産というのは口で言うほど単純ではない。


工業製品は図面ができる前にイメージイラストなども描きますし、それにそって図面ができ上がった段階で、もう完成形が見えています。


図面ができた時点で完成形が見えるようなら誰も苦労しない。
バイクなんかだと、デザインセクションが書いたイメージスケッチと実車が同時に紹介されていたりする。
「イメージスケッチ通り出来てるね~」と簡単にいうが、それは、提示されたある意味「細部を一切考慮していない」デザインに対し、各部品の量産性・耐久性・耐荷重・応力集中・変形の許容度・価格・重量・組み立て性・メンテ性etc…を検討した結果はじめて可能になることだ。
あと、図面というのは通常「その部品をどうやって加工するか」という情報が示されているもので、表面仕上後の外観イメージは掴めない。
トヨタは新型カローラ開発時に高精度モデリングソフトを新規導入したが、これは「組み立て後の完成イメージを精密に検討するため」。
マルチリフレクターの外観検討に大きく役立ったという。図面だけで完成形が見えるならこんな苦労はしないのだ。


ソフトウェアは「機械的・物理的なものではない」ために、「手にとって見る」ことすらできない。だから完成形がいつまでたっても見えないのです。言い換えれば「やってみなくてはわからない部分が多い」ということです。


本当に新しい工場製品は文字通り「やってみなくては分からない部分が多い」。試作品を作ってテストを繰り返しやるのはなぜか?机上の解析や計算ではおのずと限界があり、文字通り「やってみるのが一番早い」からだ。
工業製品の「完成形」とは、要求仕様を満たすこと。しかし、万全を期して出荷したはずでも、ユーザーが使い出すと様々な不具合が表れるのが常。
すなわち「真に要求仕様を満たしているかどうかは、やってみなくては分からない」。
それは工業製品でもソフトウェアでも同じことだろう。ユーザーの要求に応えるため不断の改良を行っているのはどこも同じだ。


また、作ってしばらくたつと不満が出てきたり状況が変わったりして改造しなくてはならなくなることもしばしばです。そういったところからもバグは生まれていきます。


ここは、「バグ」を「不具合」といいかえると、そのまま工業製品にも通じる話になる。


…少し前に書いたゲームvs工業製品の話に近いけど、車やバイクなどのいわゆる「工業製品」とソフトウェアに大差があるとは思えない。それぞれの業界に他に見られない特性があるというだけのことではないか?

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