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事故防止の考え方の基本

Life is beautiful: エンジニアから見た原発 を読んで。
考えてほしいとおっしゃっているので、事故防止の考え方の基本をラフに考えてみました。

1. 二つの前提
一つ目は、人間はミスをする生き物であるということ。
なので「ミスなく扱えば事故は起きない」という考え方をしてはいけない。
二つ目。人間はその場の状況に応じてシステムを作るので、根本的に場当たりなものができる。従いまして、
・「作った時点で設計者が予測していた事態」を超えると事故る
・人智には限界があり、システムは必ず何らかの事故を起こす
・システムの欠陥は、事故が起きてはじめて発覚するものが少なくない
これらが、人間が作るシステムの特徴です。


2. 事故の防ぎ方 三態
例えば、火花が散るとガスに着火して爆発する危険性があるような環境があったとして、
そこに置く電機製品には爆発を防ぐ工夫、略して「防爆」を施すわけですが、それには
A. 安全増防爆 = 配線部に絶縁材料使ったりして、爆発する可能性を低くする
B. 耐圧防爆 = 強度の高い箱で配線部を密閉する。箱内で爆発しても、外まで爆発が広がらないようにする
C. 本質安全防爆 = 電流を弱くしたり無接点にしたりして、強い火花がそもそも出ないようにする
以上の三種類があります。

これを普遍的な言葉で表現すると、事故の防ぎ方は
A. 事故が起きる可能性を低くする
B. 事故が起きても被害が最小限に留まるようにする
C. 原理的に事故が起こらないようにする
となります。


3. 原発の場合
さて、上の三態を福島原発に当てはめて、感情抜きに書いてみると、
A. 事故が起きる可能性を低くする
= 冷却系は非常用システムも含めて全てやられました
B. 事故が起きても被害が最小限に留まるようにする
= 原発を僻地に建てていたので、人口密集地に放射性物質が大量に降るような事態は避けられている
C. 原理的に事故が起こらないようにする
= 現状では不可能。核分裂反応が止まっても崩壊熱が止まらない


上記の三態をそのまま受けると。
「安全設備を強化して、事故が起きる可能性を低くする」はもちろんなんだけど、
最終的には「僻地に建てることで、事故った時の被害を小さく抑える」か、「そもそも原発を作らない」かの、二択を迫られることになる。
原発をやめるなら、20年ぐらいのスパンを設定して風力・地熱・太陽炉なんかに置き換えていく形しかないかな…

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ああ、沖縄に行きたい…

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