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エルシャダイ感想:「プレイヤーは自由に選択していけ」

エルシャダイをクリアしたんでストーリーの感想を。
以下ネタバレ~










まず、物語があまりに説明不足で、後半に行けば行くほどプレイヤー置き去り感が増していく。
ブタは倒したけど肝心の堕天使はどこ行ったの? えっ放置したまま次の階層に行くの?
自由の民の長に頼まれて火のネフィリムを倒しにいくのはいいんだけど、それをステージ間の静止画デモで処理すんの?
後半のデモでナンナが持ってる骸骨って何なの? 自由の民の長が着けてたって、それ明確な描写がゲーム中に無いんだけど?
堕天使が階層に関係なく縦横無尽に出現するので、堕天使が自分の支配している階層に居るのか逃げてるのかそもそも居ないのか、さっぱり掴めないんだけど?

そして最後の最後で、セムヤザがどうなったのか、イシュタールがなぜ「全てのはじまり」で「セムヤザの生命維持装置を開ける鍵」なのか、まったく説明されずにエンド。
確かにイーノックの意思通り、洪水計画は回避され、人類は自ら選択しつつ進化する道を歩むようになった。
事件の背景が掴みきれないまま旅が終わり、プレイヤーの心には消化不良感が残る。
全容をフォローしたDLCとか出してもらえるとうれしいんだけど…



公式設定集によると、グリゴリの天使達が堕天する度にルシフェルが時間を戻している。
そして100万回ほど堕天をリピートしたあたりで、それまで誘われながら堕天していなかったアルマロスが堕天する。
ルシフェルは「神がアルマロスをけしかけた」と怒っているが真相は分からない。個人的には、アルマロスが自分で選択して堕天するまで神がリトライを掛け続けたように見える。
そこまでやって初めてイーノックの旅が始まるんだけど、そのイーノックの旅ですらルシフェルによって何度もリトライされている。
つまり、ルシフェルはイーノックに「自由に選択していけ」などと言っているけど、実際には神の意向に添った展開になるまで延々とリトライを繰り返していることになる。
イーノックは自らの選択として堕天使を追っていると思っているかもしれないが、結果的には神の想定したレールをそのまま走っているだけ。

…そして、この構図は堕天使側にも当てはまる。
公式設定集の小説では、堕天使は自ら堕天を選択したと思っている。
しかし実際にはルシフェルによって堕天は100万回ほどリトライされていて、しかもイシュタールの書によれば冥界の公爵が堕天使をそそのかして堕天させている。
※ "nether" は「下の」という意味で、nether world = 冥界
設定集によれば、堕天の衝撃(イーノック365年の探索史の途中に、堕天の衝撃で出来たクレーター湖の描写がある)で重傷を負ったグリゴリ天使達に生命維持スーツを与えたり、タワーの建造に手を貸したのは冥界なのだ。
堕天使側にも、自ら選択しているはずが結局は冥界(加えるなら天界も)の敷いたレールに乗ってるだけという構図がある。

エンディングを迎えて、人類は自由に選択する未来を掴んだ。「神の意向に沿う範囲で」という但し書き付きの。
神は堕天使と違い、自ら人類の行く末に手を差し伸べることはしない。助言だけを行い、人に選択を任せ、しかし誤った方向に進んだ時はルシフェルを介してリトライをかける。
この、神と人類の関係は、「ゲームデザイナーとプレイヤーの関係」の暗喩ではないかと思える。
思った方向に歩き、思った時に攻撃し、思ったように武器を奪う。エルシャダイをどうプレイするかはプレイヤーの選択に任される。
しかし結局は、プログラムから外れたことは出来ないし、ミスをすればルシフェルが時を巻き戻し、プレイヤーは唯一のエンディングに向かって進むしかない。

何かに立ち向かう時、いつも心は素手で始まり、
不安と限られた選択のなかで「最善」という武器を人は選択する。
これが本当の自由への姿であり、私が込めた「エルシャダイ」のテーマです。
- エルシャダイ 公式設定集 -


確かに、プレイヤーは自由に選択している。ゲームデザイナーの掌の上で。

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ああ、沖縄に行きたい…

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