スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

アニメ「たまゆら」の魅力

最初に結論を書いておきますと、アニメたまゆらは最高なのでみんな観ましょう。

まず、作品のテーマについて。
アニメ批評に「キャラの成長」「大人や親の存在感がない」が必ず出てくる気がしてて、最近だとけいおんがその流れでいろいろ言われている。
個人的には、70年代に起こったモラトリアム論、つまり社会に出る前の学生時代をモラトリアムと形容するあれが広まったせいで、評論の多くがそれに縛られてる気がする。
んで、たまゆらはその辺がちょっと他とは違う。

たまゆらで、主人公の楓は尊敬する写真家・志保美さんから「行き先のない切符」を貰う。
楓は「今はまだ将来の道が決まっていない状態で良いよ」という解釈をするんだけど、志保美さん自体も道が固定されているわけではないことが、あるエピソードで示される。
それを知って動揺する楓に志保美さんは言う。自分もまた行き先のない切符であること。人は変化していくもので、その変化は当人が決めるものであること。そして、あり方は変化しても、芯の部分は変わらないことを。
つまり、学生である主人公たちだけでなく、大人たちもまた変化し続けているということ。
作中では楓の母親もそうだし、お好み焼き屋のほぼろさんもかつてとは違う道を歩んでいる人だった。
そして、楓が竹原に来て多くの知り合いが増えたように、志保美さんもまた知り合いが増え、その人たちの生き方に影響を受けつつある。縁が広がっていくのもまた同じなのである。

モラトリアムであろうがなかろうが関係なく、人は変化し続けていくし、縁は広がっていく。
変化し続けるということは、今と同じ感覚や感動は二度と来ないということ。だから「今の私たちにしかできないこと」が重要なのだ。
成長という定番のテーマを超えて、たまゆらは過去・現在・未来をすべて肯定し、縁 - 関係性の拡大をも肯定する。
使い古された枠を取っ払って観られる懐の広さがたまゆらの魅力です。

次に、ご当地アニメとして。
風景を見せまくる構成で、再現度も高いです。
保存地区はもちろん、R185を歩く下校場面、御手洗へ渡る場面など、ほとんどが実際の風景そのまんま。
御手洗の歴史の見える丘公園では、アニメと同じような瀬戸内の多島美が見られます。
保存地区の懐かしい町並みや瀬戸内海の風景を楽しむために、聖地巡礼がおすすめです、マジで。

最後に、カメラアニメとして。
…あれですよ、ローライ35で楓がガンガン写真撮るのを見て反省したというか…
最近、構図とかモチーフとか、写真撮るのに変なこと考えすぎてた気がした。
以前は私も楓と同じように古いカメラを持ち歩いてスナップを撮りまくってたんだけど、デジカメにしてからどうもあの頃の感覚が失われてる。
デジカメ確かに便利なんだけど、その便利さ故にモノとしてのつきあい方がおざなりになるというか。悪いのは自分なんだけど。
個人的には、楓のように古いコンパクトカメラから写真を初めるのはアリだと思う。
ローライ35は露出計内蔵なので基本さえ分かれば簡単だし、持ち運びも楽で、デジカメと違ってシステムの起動を待たずにスパッと撮影体勢を取れるし、不便であるが故にモノとしての愛着も湧く。

最近の愛機であるDP2は標準画角のため風景を切り取る感じが強すぎて、構図が悩みまくる割に決まらなかったりでダメダメだったんだけど、たまゆらを見たことで意を決してDP1を買ってしまった。
考えてみれば今まで使ってたクラシックカメラはすべて広角で、広角の方がスナップというか私の性分には合っている気がします。DP2から切り替えると視界が広がった感じがした。

というわけで再度結論、たまゆら最高です。

tamayura_op

comment

管理者にだけメッセージを送る

プロフィール

waverider

Author:waverider

ああ、沖縄に行きたい…

最近の記事
カテゴリー
最近のトラックバック
ブログ内検索
RSSフィード
リンク
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。