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捏造されるミステリ。「インテリぶる推理少女とヤリたいせんせい」感想

twitterで名前をちょいちょい見かけていたノベル「インテリぶる推理少女とやりたいせんせい」を読みました。
たまたまイラスト担当された方をフォローしていて、なんか内容がスゴいらしいと。
ネタバレを最小限に抑えつつ感想を述べると…










簡潔に述べると、エロゲあるいはエロマンガを基調としつつミステリを捏造する。自分で書いててよく分からんけどこういう書き方しかできない。
エロゲやエロマンガって、究極的にはエロが目的であってそれ以外のことは言い訳にすぎないでしょう。登場キャラが長々と述べるミョウチクリンな理屈。事に及んだときの必要性皆無な脳内独白。いるのかそれ。なんだかんだいっても結局はエクスタシーでしょうそれが真実。
物語はせんせいが中学生を次々に暴行していくというとんでもない話だが基本的にはギャグ。強姦ギャグ。あえて例えるなら月亭八方の有名な歌、あるいはスピリッツに連載していたなんとか課長みたいな下ネタマンガのようなもの。いやあれよりもっとひどいギャグ。一人目はそこそこマジメ?な描写だけど二人目を襲う場面は完全にギャグ。いきなり野球拳を始めて既にパンツは脱いでるとか、主人公が襲った筈なのに発見時には足コキされているとかツッコミが追いつかない。
せんせいの態度はエロゲを惰性でプレイするプレイヤーのよう。DFE = Dead Fish Eyes で日常シーンをスキップしてエロシーンを目指す感じ。あるいは次の攻略対象をCGコンプするためDFEでシーンスキップな感じ。エロゲプレイヤーのメタギャグである。
この辺のノリをOKとするか否かでまず評価が真っ二つだろうと想像される。

ところで、最近のミステリは価値の反転を得意としている。例を挙げるなら「深い理由なんて無かったんだ。ただ魔が差しただけ、それが真相である憑き物払い完了!」や「同行者がよそ見した数秒の間に殺したんだ、アリバイ崩し完了!」といった、そこまで延々と考察し推理してきた構造が全部虚構でしたーみたいなやつ。
そしてこの小説、略称インテリぶるは逆のことをする。
主人公のせんせいは「ヤリたいから」という純粋な動機により暴行に及ぶ。しかしその場にヒロインが乱入してきて、彼女のミステリ脳をもって真相っぽいものを捏造し、せんせいの罪を軽減する。それはそれで主人公としては都合がいい(というかツッコんでもヒロインが聞く耳持たない)ので流れに任せる。
この辺の登場人物のやり取りは西尾維新を思い出させる。読んでいるとせんせいの声が阿良々木さんで再生される。つまり真剣に議論するのがバカバカしい話題についてロジカルシンキングなやりとりが行われる。何も無いところにミステリ成分が造り出されていく。ストーリーが捏造される。
でもせんせいは話を合わせつつ(繰り返しになるがヒロインが聞く耳を持たないからだ)、とりあえずアホかと一蹴している、はずだった。

そして物語の後半から、その「捏造される物語」に読者が翻弄されてしまう。
小説がせんせいの一人称視点で書かれていること、そしてヒロインが繰り出すミステリ脳的あるいはエロゲ脳的ロジックに、同じくロジックで対抗していたこと。それが罠だったことに気付いても手遅れで、せんせいの、読者の立脚点は、ヒロインの趣くままにに振り回される。
これをスゴいと思うか、ふざけんなと本を壁に投げつけるか。評価は再び真っ二つに分かれると思う。
ラストに繰り返される連続ドンデン返しはミステリ的ともエロゲのマルチエンド的とも言えるけど、最終的にはちゃんと着地している。
あれは話を投げているわけではなく、捏造された虚構が存在しない純粋な地平に着地しているラストなのだ。

…精神年齢18歳以上推奨であり、強姦魔たるせんせいの強姦魔まる出しなモノローグに笑える人でないとスムーズに読めないと思う。強引にまとめるとナンセンスな作品であるということ。でも面白いのでだまされたと思って読んでみると良いかもしれない。

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ああ、沖縄に行きたい…

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