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吉田元所長の証言記録が既視感あり過ぎてヤバい

吉田元所長の証言記録が明らかに NHKニュース より。

内容があるある過ぎてヤバい。

「指示で混乱」
現場でトラブルが起きてしかも現場担当者で解決できない場合、後方の偉いさんたちが思いつきの解決案を出してくる。彼らはよかれと思って提案してくるわけだが現場の状況を把握していないので的外れな場合もあるし、複数の偉いさんがそれぞれ別系統で現場に指示を出すと悲劇が起きる。
後方からの指示や提案は必ず一本化しなければならない、はずなのだが実際には善意による身勝手な提案が錯綜し現場は踊りがちになる。

「深く考えずに物を送る」
例えばタイヤがパンクしたと聞いてタイヤのゴム部分をそのまま発送するのは素人だ。
現地でホイールからタイヤを外すのは可能なのか。工具はあるのか、それをやれる人間はいるのか。
上記が揃ってないとしたらホイールとタイヤが組み上がった完成品を送ればいいのか。ジャッキアップできるのか。それも無理なら応急処置として穴の空いた部分を補修するようにするのか。
そもそも新品タイヤをどこに送るのか。宅急便で現場まで? 宅急便の営業所止めにして現場作業員が取りにいく? 現場を離れる余裕はあるのか? …
現場の状況を確認する。補修に必要なもの、時間、人員を把握する。現場で用意できないものは発送側が用意する。書き出してみれば当たり前だが経験者でないとこなせない。過去に経験のない事故であるなら混乱が避けられない。

「専門家が具体的な数値を言わない」
真に正しい物事はないというのを専門家や科学者は知っているので常に留保付きの発言しかしない。それを汲み取って仕様を決定するのは技術者の領域においてやらなければいけない。科学者に正しさを求めること自体が間違いだし物事を決めてもらうのも間違いである。

「なんで事故を予測できなかった?」
トラブルが起きるとこれ必ず言われます。福島原発の場合だと「冷却系が死ねばメルトダウンするのが分かっていてなんで冷却系を地上に置いてんの? 津波が来たら全損するのは考えたら分かるだろ? 何も対策してないとかバカジャネーノ?」となる。
技術者としては耐えるしかない。言われていることはすべて正しい。「専門家とはあらゆる失敗を経験した人のことである」という言葉通り、残念ながら実際に事故が起きないとリスクの大きさが認識されないため対策はなされない。そういう茨の道を歩くしかない。
設計段階でリスク認識があるなら注釈として記録、拡散しないと同じ過ちを繰り返すのだが技術者は失敗を記録するのを嫌がる。
リスクの大きさを甘く見て、ノウハウの記録伝達を嫌がった結果がこのざまなのだ。技術者に言い訳の言葉はなく、自らの愚かさを恥じて再発防止を徹底するしかない。

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ああ、沖縄に行きたい…

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