スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

事故は複数の原因で起きるが責任はどこかに集中する

少し前に、三菱トラックのタイヤ脱落の事故調査報告を読む機会があった。
あれは設計ミスということで片付いていて、私は今まで知らなかったのだけどこの事件を題材にした小説も出ている。
小説は大企業のリコール隠しを暴く正義のお話になっている。実際に三菱は当初設計ミスを認めず整備不良と過積載が原因だと主張していた。

ところが事故調査報告書を読むと、この事故は「ナット部分の磨耗」「ナットの締めすぎ」「脱落部分の強度不足」が原因であるとされている。
ナット部分が磨耗すると取り付けがそのぶん歪んでいらぬ方向に力がかかり亀裂の進行が加速する。
ナットを締めすぎると部品が歪んでやはり亀裂が進行する。
過積載も部品を歪ませる原因になる。
つまり、破損の原因は設計ミスひとつではなかった。事故は少なくとも5〜6個の原因が重なって起きるという経験則そのままだった。
しかし調査担当の話によると、検察?はこの報告書を受け取る際、強度不足だけを強調するように求めたそうだ。
責任を取らせるというのは科学的事実を突き詰めることとは違う、というのがよくわかる。

ところで、ここまでの話がつまびらかにされたとしても結果は変わらない。やはり結論は設計ミスである。
他のバージョンの部品は、多少ナット部が磨耗していようが、基準の何倍ものトルクでボルトを締めていようが壊れていないからだ。

この話から得られることは、正しく機械をメンテナンスしましょうということぐらいしかない。事故の責任はメーカーに問うの一点で済むかもしれないが、原因が複数あるならそのどれかでも自分で潰しておけば防げるからだ。

comment

管理者にだけメッセージを送る

プロフィール

waverider

Author:waverider

ああ、沖縄に行きたい…

最近の記事
カテゴリー
最近のトラックバック
ブログ内検索
RSSフィード
リンク
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。